もじゃ日記(ユズの香り)

感想とか諸々を。

#1 睡眠障害者の解説・考察するリズムゲーム「MELATONIN」

皆様こんばんは。

前回の記事から半年ぐらい、自分は仕事を退職して少し楽になりました。

仕事に追われるのが辛いという訳ではなく、逆にやる事がぶっちゃけ全然ない日々に張り合いが無く、やる気も削がれ、もうこれは別の事をしようかなという気分で退職に至りました。

まぁ、精神障害がある人にそんな沢山仕事持ち込まないだろうな、というのは勿論有りますが。

 

前回休職時に遊んだ、デスストランディングの感想はこちらから。3回に別れてます。(非常に長い)

 

#1 精神障害者がデス・ストランディングで救われた話 - もじゃ日記(ユズの香り) https://mojyayuzuki.hatenablog.com/entry/2023/05/01/212036

 

精神障害がある事は上記の通りなのですが、同じ様に(恐らく)物心ついた頃からの入眠障害があり、寝付くのに2時間以上掛かる事も昔からよくあります。

眠くてあくびも出て、身体も疲れて布団に入って心地いい状態で、さぁいつでも寝れるぞと思っても、脳はしっかり動いて考え事をして働いているのが止まらず止められず、そのまま朝になって起きる時間…一睡も出来てない…というのがかなり常習的に起こっていて、中々苦痛でした。

2年ほど前から睡眠薬を病院で処方されているので、少し楽にはなりました。

ただこの睡眠薬というのも、私の場合眠れない時だけ飲む、とやろうとしても結局毎日服用しないと眠れないので常飲しているのですが、体がどうしても薬に対して耐性がついてしまいます。

種類によっては依存性があるものもあり、薬を変えてもしばらく離脱作用で眠れなくなってしまったり。中々難しいのです。

今までもかなりの種類を飲んでみては耐性が付いて量を増やして、副作用が出たから変えて…というのを繰り返していて、睡眠薬ジプシーとでも言う様な状態です。

人として当たり前に備わっているはずの、眠るという行動が、私にとっては中々難しいものです。ポケモンスリープのスコアも酷いもんです。

付き合ってる彼女氏の寝るスピード(10分ぐらいで寝息が聞こえてくる)の速さに日々羨ましいな…と思う毎日です。

 

 

さて今回退職するにあたり、時間が取れる様になったらゆっくり遊ぼうと思っていたゲームを遊びました。

今回は「MELATONIN」というゲーム。

個人的にファンである三人称の鉄塔さんが遊んでいたのをちょっと見て、雰囲気が良さそうだったのでやってみようと思ってたものでした。

 

ゲームの公式説明にもあるように、ドリーミーな世界観。

steam版とSwitch版が配信されております。

 

steam版:

https://store.steampowered.com/app/1585220/Melatonin/

 

Switch版:

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000068212.html

 

 

私は両方とも持っていますが、Switch版はチャプター変更時などの読み込みが長いのが難点。気軽に遊べるのはとても良いです。

steam版はsteam Deckにも対応しています。

 

ちなみにメラトニンとは、脳の松果体という場所から分泌されるホルモンの名前で、別名「睡眠ホルモン」とも呼ばれる物質です。

分泌量によって一日の体内時計のリズムを整える作用があるらしいです。分泌量が多くなると眠くなる=体内時計が夜になる、という感じみたいです。

逆の作用があるのは、セロトニン

 

 

ゲームジャンルとしては、リズムゲーム

私たちアラサー世代としては懐かしい「リズム天国」を思わせるようなゲーム性です。

というか大体リズム天国。あれにハマった人はきっと楽しく遊べると思います。

ただ、タイミング判定はかなりシビア。

設定から、判定ラインを大きくする事も出来る(実質難易度下げる設定)のですが、それでもリズムゲーム苦手な方はちょっと苦労するかと思います。

 

ちなみに私は、リズム天国を当時友達が持ってたのをやらせて貰った時は全く出来なくて無理ダァと早々に諦めました。

なので、私はリズムゲームがそもそも苦手です。メトロノームで一定のリズムを取る事もかなり苦手なので、リズム感あんまり無いんだと思います。

楽器もギター少しやってましたが、コード押さえるのに必死でリズム良く演奏するのは苦手でした。

このゲームをやるのも結構苦労しました。色々な設定をいじって、タイミング調整をして、ノーツが出る様にして…などなど。

それでも楽曲が非常に良く、世界観も好みだったのでスコア良いのが取れる様に周回したりと楽しませて頂きました。

 

#1では、ゲームの感想・解説という風にお話していこうと思います。

 

さてこのゲーム、ストーリーというのはあるのですが、言葉では語られていません。

主人公のピンクのパーカーを着たお兄さんも、様子が垣間見えるだけで目的や考えなどは直接出てきません。

基本的に眠っている所の夢を遊んでいくシステム。

ほとんど寝落ちしてます。

腰痛くなるよ〜大丈夫か〜とずっと思ってました。

 

夢の内容がリズムゲームになっていますが、最初の1面(日本語訳で第1夜)は、食事、買い物、ゲーム、SNSのフォロワー数という日常的な事柄に関する夢。

飛んでくるピザやドーナツをタイミングよく口でキャッチしたり

クレカを切りまくったり。伝票が恐ろしい長さになってるのはちょっと恐怖かも。

 

基本的に、4つの夢を遊んで、4つリミックスされたボスステージ?の様な所を遊んだら、次の面という様に進んでいきます。

全て色合いが統一された世界観で、かわいい雰囲気が詰まっています。オシャレ。

個人的にはここの青い鳥のアイコンは一生変えないで欲しい。

 

 

第2夜では、エクササイズ、仕事、お金、デートという「上手くやりたい事=理想」なのかなと思う事柄の夢。ここから左右指定のノーツが出てきます。

いきなりリズムが取りづらい曲(良い曲です)で苦労したエクササイズ。

ビルドアップはやはり男性にとっての理想なのでしょうか。ムキムキでも目の下のクマは変わらずなのでちょっと不気味さもある様な。身長まで変わってますね。

 

メニュー画面もオシャレ。

 

個人的にデートの楽曲が非常に好き。

出会い系アプリ(思いっきりTinderだろうな…というアイコン)の投稿にいいね/低評価を付けていく内容なのですが、ノーツ数が少なく落ち着いてやればパーフェクトが狙いやすい内容です。

クソ投稿はそのままクソで笑いました。

 

曲に関しては、Spotifyでサントラが配信されているので、そちらを先に聞いてみるのも良いですがゲーム遊んだ後にも聞くとより楽しいかと。

https://spotify.link/pjdPT9FMWDb

 

 

ここのお兄さんは、ノートパソコンで何かをしていた所そのまま寝落ち。首痛くなりそう。

 

第3夜は、時間、心、宇宙、自然といった概念的なものがテーマ。

短い長押し、長い長押しや一定リズムを要求されるステージなど、この辺から難易度が上がります。

特に心のステージは、一定のリズムを常に取っていくものなので、リズム感無い私にはかなり難しかったです。出来ない人はとことん出来ないステージかと。

 

宇宙のステージは長押しなのですが、ノーツが空いているので比較的簡単でした。飛んでゆくロケットのアニメーションも可愛い。

ちなみにこのゲーム、(説明によると)手書きイラストらしく、するする動くアニメーションには感動します。

 

 

ここの面はヨガをしてみたお兄さんがそのまま寝落ちしてます。首痛くなるよー!

 

 

第4夜は、ストレス、過去、欲求、未来という内容。

ここで上キーが登場するので、ちょっと最初は混乱しました。

 

全ステージで一番出来なかったのが未来のステージ。左右上同時押しが全て混ざってて、かつノーツの間隔が短いので大混乱。

曲はめちゃくちゃ良いだけあって、何回やっても上手く出来ないのが悔しかったです。

これも失敗してる所。

 

この面の辺りでお兄さんの様子が確実におかしくなります。

寝てない!目開いてるよ!開いたまま夢見てる!

よく見るとエナジードリンクの空き缶がたくさん転がっていて、およそ普通の状態ではなさそう。

 

そこに「ストレス」という、ひたすら迫る水面から逃げていく面があり、「過去」では写真を燃やしていく様子が出てきます。

ここの辺りから次の回は詳しく考察します。

 

 

ここが終わると、「朝」という最後の面に向かいます。

そのまま寝落ちして、朝になり、ようやくうとうとしたお兄さんの夢の中のステージ。

ここは1つだけで総集編であり、今まで全てのステージのリミックスです。

単純に長いのと、全ての要素が入ってくるので結構苦労しました。最後だろうから☆3(パーフェクト一つ手前)が取りたくて何回かやり直しました。

 

ここの曲が「New Day」というタイトルで配信されており、クリアした後の今ではお気に入りの一曲です。最後の演出が良すぎて大好きな面です。

 

そして、光に目が覚めて、ゲームは終わります。

 

 

ここまで遊ぶのに、およそ3時間ぐらいでしょうか。ボリュームとしてはさほど多くはなく、2000円を超えない値段設定的にはちょうどいい量かと思います。

 

私は風ノ旅ビトの様な、言葉よりも雰囲気で全てを語るいわゆる雰囲気ゲームというジャンルがとても好きで、このゲームもその例に漏れず非常に好きなものになりました。大満足。

自分自身がずっと悩み困っていた「睡眠」が一つのテーマになっていて、興味が湧いたのもひとつあるでしょう。

また好きなゲームの特徴として、曲が好きというのもあるのですが、このゲームに使われている「Lo-fi music」というジャンルが元々とても好きでしたのでまぁハマるでしょうという感想。

 

YouTubeでlofi Girlという24時間ライブ配信で、Lo-fi musicを流している番組はご存知でしょうか。

世界中の人から愛されて、チャット欄には多数の言語が飛び交うものなのですが、私も眠れない日はこの番組をずっと流して、寝落ちするのを待っていたりしております。

https://www.youtube.com/live/jfKfPfyJRdk?si=78Di6N14i8WtPfyp

ジブリ風のアニメーションが延々と続いていて、窓の外の日差しも時間帯によって変わっていきます。

こんな感じの、いい雰囲気をゲームにした様な。そんなゲームでした。

 

ちなみに、Special thanksでつんく♂さんのお名前が載っていたので、恐らくリズム天国に本当に影響を受けて作られたゲームかと思います。

リズム天国って海外でも愛されてるゲームだったんだなぁと改めて思いました。

 

そんな、素敵なゲームでした。

次回は、ゲームでは直接語られていないストーリー(というかパーカーのお兄さん)について考察していきます。

 

 

ゲーム画面引用:私の配信からのスクリーンショットより。

https://www.youtube.com/live/1F9xEfFMtFQ?si=Hs0pSEbVGn9JAqFB