もじゃ日記(ユズの香り)

感想とか諸々を。

#2 精神障害者がデス・ストランディングで救われた話

 

さて、ゲームの内容に触れながら感想です。

ここからネタバレ配慮せずに書きます。

ネタバレ嫌な方はお引き取りを。

ゲームの内容のあらすじと共に感想を書くので、クリア済みの方も「あーそういえばそうだった」とか思い返しながら読んで頂けると幸いです。

 

 

 

 

まず、このゲームでは主人公であるサムが、配送依頼という形で指令を受け、指定された様々な荷物をなるべく壊れない様に運び、送り届けるのが目的です。

その配送依頼を自由に受けられる様になった所辺りからスタートになっていました。そこまでは1年前の私が遊んだ様でした。

正直、操作方法ほとんど覚えていなかったのですが、難易度をノーマル(真ん中の難易度)にしていたので、程々に困ると遊び方やTipsが出てくる様になっていて大分助けられました。

しかし、マップの見方や目的地の設定は流石にヒントが出てこなかったです。そこが最初つまづいた所でした。

マップを開くと、今まで通ったルートが薄く線になって表示されるのですが、私はそれをアッ!この線を辿れば目的地か!と勘違いして、全く違う場所に行ったりしていました。

※自分でも忘れていましたが、(前のブログの内容に反してますが)、プレイ最初の頃はツイートしていた様です。

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こんな感じで最短ルートの3倍以上の道を歩いたりしていました。ひどい。

 

また、敵であるBTも対処法を完全に忘れていたので速攻捕まって大変な目に合わせていました。サムごめん。BB(敵が見える様になる胎児の兵器)もごめんね。

 

まぁそんなポンコツ配達人を経て、操作方法を思い出し、すっかりハマっていきます。

 

私がLGBT+だという話は前回のブログでしましたが、レズビアンが主人公の女性同士の恋愛を描いた映画で、「アデル、ブルーは熱い色」という映画があります。フランス映画です。

(セックス描写が激しい+悲恋なのであまり薦められないですが…)

私はこれが非常に好きなのですが、その映画に出演している、青い髪の女性を演じているのが、レア・セドゥという女優です。

私はその女優の大ファンです。

このデス・ストランディングを買うきっかけにもなっていたのですが、このゲームにもレア・セドゥが出演しております。

出てきた!美人!美しい!!!

フラジャイルという女性を演じているのですが、横顔が本当に美しい。これこれ。

大興奮だったのですが、この時点では1年前に進めていた部分をすっかり忘れていたので、その前にも会っていた事は後ほど思い出します。

 

そんなこんなで、配送を必死に進めていきます。

荷物の他にも、梯子やパイル(地面に刺してロープを垂らす滑降道具)や武器などを携帯していきますので、まぁ荷物の多い事。

これで性格が出ると思うのですが、私は普段出かける時の荷物がめちゃくちゃ多いです。

アレが無くて困ったらどうしよう、と常に色々なものを携帯するタイプです。(そしてその大体は使わない)

そんな私なので、サムの荷物も半端なく多いです。

身長の倍はあろうかという荷物の高さ。

荷物の重量という概念があるので、これで大体100kgは超えてるのですが、ほぼ補助無しで100kg以上を背負えるのが不思議というかファンタジー。実際の歩荷さんはどうなんでしょうか。

 

積めるだけ積むので、落し物が一切拾えないのが難点です。

 

荷物に左右に振られるのでバランスを取るのが難しいのですが、こんな大荷物を常に運ぶ様になってからはその操作も非常に上手くなりました。

フローターという牽引出来る荷物カゴが出来てからはだいぶ楽になりましたが、それでも荷物が常に多い事には変わりないです。

届け先に、カイラル通信という通信技術を繋ぐ事、UCAという組織に加盟して貰う事も目的の一つなのですが、それも段々一筋縄ではいかなくなります。

一番めんどくせぇなと思ったのが、ジャンク屋の4つの配送。

配送センターからジャンク品を届けたと思ったら、無くしたものを取ってこいという任務と一緒に、クレーター湖に廃棄物を捨ててこいという(任意の)お願いが付いてきたり、それが終わったら超壊れ物を手で運べ!という依頼が来て、最後には生きた人間(恋人)を運びます。

その区間にもずっと敵のBTが潜んでいて、全てクリアした今から思っても、非常にめんどくさい配送でした。

めんどくせぇな!お幸せに!という感じ。

(最終的に2人は喧嘩したりと更にめんどくさい事をしているその後の様子がメールで送られてきます)

 

話が進むに連れて、フラジャイルの過去と、敵キャラクターのヒッグスとの関係が語られる様になります。

途中、(顔は出てないけど)明らかにヒッグスが配送荷物に紛れ込ませた物に核爆弾が出てきます。

いや!届け先に持って行ったら爆発するって書いてあるやん!ちょっと!とかなり笑いました。

隠す気ゼロのヒッグス。

丁寧に持ち込んだら爆発するぜ!と書いてくれてありがとうな。

 

この時、誰からも手助けの通信も無く(おそらくヒッグスが撹乱してたのでしょう)、プレイヤーがどうしたら良いかを自分で考えて行動する事になります。

この時に、ジャンク屋の依頼が役に立つ事になります。

前にやった時と同じく、底無しのあの世に繋がっているクレーター湖に核爆弾を投げ捨てるのです。

ここで!あのめんどくさい奴が!!伏線回収してきた!!凄い!!とかなり感動しました。

この辺りから、グッとゲームにハマってきます。

 

湖で彼女に何があったのかを聞き、フラジャイルと一つの約束をして、物語は進みます。

ヒッグス許せねぇな。挑発で俺のレア・セドゥの顔を舐めるとは何事か。(私のではない)

 

確かこの辺で見た悪夢がめっちゃ怖かった。

さすがP.Tの作者。小島監督凄い。

 

 

その先で(この辺だったか定かではないけど)、サムが大嵐に巻き込まれるという事態に襲われます。

そこで行き着く先が、戦場のビーチです。

沢山の人が一度に死ぬ事があると、個人に紐付くビーチが混線して大規模なビーチを作る事があるらしい。どうもそれに巻き込まれたらしい。

そこで出会うのが!

マッツ!マッツ・ミケルセン

滅茶苦茶かっこいい!やばい!かっこいい!

この辺大興奮でした。

小島監督、マッツに煙草を持たせてくれてありがとう。私はとても感謝しています。

マッツの吸う煙草だけは身体にいい物であってくれ。

それはそれはスクショ撮りまくった。ここに載せきらない量を撮っています。

軍人の煙草を吸う人外のマッツ・ミケルセンがこんなにも美しいとは。

 

マッツは、素性がわからないけどBBをセンサーと繋ぐ時に現れるBBの記憶にこれまでも登場しています。「パパだよ」と語りかけてきます。

それはBBの見た景色なので、いつもポッドの中からの景色でしかありません。

それが!やっと!出てきた!

やっぱり素性はわからん!

デンマーク、マッツを生んでくれてありがとう。

CGの世界でもこれほどまでにカッコいいとは。

というか今更ながら、映像の美しさを改めて感じました。

精神障害者になってもマッツは好きという感情は忘れていなかった様です。

この辺から、少し元気が戻ってきた気がしました。マッツありがとう。

この時銃撃戦になるのですが、しゃがんでカバーに入った所から立ち上がって撃とうとしても上手く銃口が外に出なくて撃てなくて、5回ぐらいやり直しました。

マッツを倒し(大苦戦)、物語は進みます。

 

その後、サムの所属するブリッジズの主要メンバー達の過去や、本当の事を聞きながら話は展開されていきます。

 

メンバーは皆、本当のことを話す時に涙を流しています。

辛いことや、後悔していることなど、様々です。

ただ、それでも未来の為に生きている。

その姿勢が、私の無力感をなんとなく刺激してくれます。

 

一番辛かったのは、メンバーの1人でハードウェアエンジニアを務めるママーの話です。

子供を産む為に入院した病院で起きた爆破テロで、胎児を死産となり失い、BTになってしまった子供と臍帯で結ばれているので、この場所を離れられずテロに遭った病院の廃墟に施設を建てて住んでいます。

ママーはいつも対BT装備を作って提供してくれるのですが、まさか自分の子供の存在を殺す兵器を作っていたなんて。

最後には、マウンテン・ノットシティの代表を務める双子のロックネを、カイラル通信を繋ぐ事への説得の為に施設を出る事を決断します。

つまり、ずっと繋がっていたBTである子供を殺す選択を取るのです。

ここがかなり辛かった。

私は、子供を産むつもりも無く、母親の気持ちも分からないはずなのに、BTの子供との臍帯を切断するのが非常に辛かったです。

(その切断の操作はプレイヤーに委ねられる為)

涙がずっと止まらないまま、子供をあの世に一緒に見送りました。

ゲームでこんな泣くのなんて、久しぶり。

何もやる気が出ず、メンタルがボロボロの私でも心がこんなに動くんだ、と実感しました。

 

ちなみにこの後、ママーの身体を荷物として背負って出発する直後にヒッグスの襲撃を受けて大型のライオンの様なBTと対戦するのですが、条件は「逃げ切れば勝ち」と提示されます。

しかし、すぐ後ろのママーの施設ちょっと戻って血液グレネード(BTに効く)めっちゃ作れるんじゃね?ママーここに置いていったらフル装備で殴れるんじゃね?とすぐ気付いてフルボッコにしました。何の味もねぇ蹂躙。

ちなみに血液グレネードは作り過ぎてめちゃくちゃ余りました。

 

無事に(無事では無いが)通信を繋げて、舞台は雪山になります。

この辺はブリッジズのメンバーのデッドマンとBB中心の話ですが、デッドマンを演じているのが、かの有名なギレルモ・デル・トロ監督です。

映画監督を役者としてオファーして起用出来るのなんて小島監督ぐらいでしょう。シェイプ・オブ・ウォーター観ような。

この辺で装備であり相棒であるBBが故障のため、雪山に潜むBTと素で対決する事になります。

まぁ大変でした。でも最初の躱す方法がわからなかったのとは違ってかなり上手く切り抜けられたのでそんなに苦戦はしなかったです。

ネットで見た、サムの排尿でBTを撃退出来るというのも試してみたりしました。地中に引き摺り込もうとするタールに塗れたBTには効果覿面でした。(外で排尿すると取れるトロフィーもあった)

 

確かこの最後にまたマッツと戦場で戦う事になるんですが、非常に楽しかった。(確か)嵐がひどいと聞いていたので、装備をガチガチに固めて行けたのが大きいでしょう。

 

その後、ブリッジズのメンバーであるハートマンの本当を知り、(やはり涙を流していた)、3分間の心停止スーパーいいねタイムを経て(彼はとてもいいねをくれる)、雪山に住んでいる研究者達に荷物を届けてながら、カイラル通信を繋げていきます。

そういや前情報で雪山登山はすごい大変と聞いていましたが、実際は他プレイヤーの作った橋などがあるので最初の行く道だけちょっと大変なぐらいでした。

あとはホワイトアウトがちょっと大変だったかなという感じ。測量センサーのオドラテクを使えばそんなに難しくはありません。

というか雪山こんな簡単だったら、ママーの研究施設から雪山超えてマウンテン・ノットシティまで行けばよかった。大回りしちゃった。

 

カイラル通信が繋がるに連れて、様々な情報が溢れてきます。

なぜデス・ストランディングは起きたのか、そもそもBTはどんな存在なのか、過去のビッグ5と呼ばれる古代の絶滅は何故起きたのか。今は6度目の絶滅期なのか。

細かな舞台設定が明かされていきますが、まーこれが滅茶苦茶難しい。

私の元々の知識と組み合わせてどうにか理解しようとしますが、100%の理解は正直難しいです。

ハートマンの研究施設は物が沢山で楽しい。

 

ちなみに小ネタとして、雪山の坂をフローターに乗ると超スピードで降りられるというのがあるのですが、試しにやってみたら小さい岩にぶつかっただけでもすっ飛ばされるので超高難易度でした。全然出来なかった。

 

雪山を繋げて、最後の街のエッジ・ノットシティに向かいます。

しかしこの街は、広大なタールの海に阻まれてしまっているので、直接は行けません。

タールベルトを渡る術を考えてくれないか、と提案されますが、メールでヒントが来てますのでなんとなくは分かります。

ただ、BTをどうやって呼ぶのかが分からなくてネットで「ヒント」と検索したらめちゃくちゃ答えがバーンと出てきて、いやヒントって言ったやんか!となんか悔しい思いをしました。思いつかなかったのが悪いけど。

 

何とか進み、ドロドロになった状態で最後の街の前の配送センターに辿り着きます。

そこからエッジ・ノットシティは距離にしてみれば非常に近いのですが、他のプレイヤーさんが立てた看板にめちゃくちゃBT居るよ!!とあったので装備もBT装備にして行きました。

ただ、フローターを使って荷物を牽引していたのが失敗でした。フローターは急な坂道や梯子などにはついて来れずに途中で接続が切れてしまうのですが、それが廃墟の中二階に落ちてしまい回収がめちゃくちゃ大変でした。

しかも届ける荷物はケースに包まれていないので、時雨ですぐに劣化していきます。その為あまりグスグスしていられないのです。

グレネードを投げまくり、BTを退け、どうにか荷物を最後の街に届けます。

その荷物は「カイラル通信の起動ユニット」と言われていましたが、どう見てもBBポッド。

どうゆう事だ…?と思いながら、カイラル通信を繋ぎます。

 

 

ようやく、北米大陸の横断が終わりました。

 

ここからが怒涛の展開です。

部屋で休むと、アラートで目が覚めます。

「カイラル濃度急上昇、敵との戦闘に備えてください」と言われますが、まず私がやったのがビールを飲む事でした。

ビールやモンスターエナジーが部屋に用意されているのですが、飲むとスタミナの上限値が上がります。

その為、非常事態に備えてビールを2缶開けます。

というか酒飲んで調子を上げるって、マッツ主演の映画「アナザーラウンド」だよなといつも思います。

その時に「お前なら出来る!頑張れ!」というメールが沢山届くので、よーし最終決戦だな、まぁ素直にここで終わらないだろうけどな…と思いながら外に出て、超巨大BTを率いるヒッグスとの対戦です。(楽しかったので写真撮ればよかった)

 

そこからが長い長い。ここから思ってた5倍は話が続きました。てかここまだ全然終わりじゃない。

 

戦闘が終わると、ヒッグスはヒロインのアメリのビーチに逃げます。

精神世界である、ビーチに行く手段を考えろ!と言われますが、私はここでちょっと詰まりました。

あまりにも考えながらウロウロしていたのか、サムが「ビーチに行く、でもどうやって?」など言っていたのが「そういえばビーチに行ける人が居た様な…」と呟きます。もうめっちゃヒント。というか答え。脳筋でごめんサム。

 

実はこの段階で、フラジャイルジャンプ(本作のファストトラベル)を一度も使った事が無いのです。そいつは思いつかなかった。(復路も何かしら配送を受けて進んでいたので)

 

フラジャイルに飛ばして貰い、ヒッグスとの最終決戦です。

この時にサムがフラジャイルに「装備はそれだけでいいの?」と聞かれます。サムは何も武器を持っていません。

「これで良い」とサムは言いますが、これが大苦戦の幕開けです。

も〜ここもめちゃくちゃ苦戦したので、夢中になっていて写真を撮る余裕が無かった。文字でしか伝えられないのが申し訳ないです。

 

ヒッグスとの対戦ですが、サムは何も持ち込んでいないわけでは無く、ストランドという縄を持っています。

実はこのストランドで、敵の攻撃を捌いて背後を取り、敵を縛り上げるという技があります。

ここでの戦闘はそのストランドのみで行いますが、これが非常に難しい。

捌けるのはほんの一瞬で、そのタイミングを失うと銃であっという間に殺されます。

ミュール(配達依存症の敵)で練習しとけばよかった………!と大変に後悔しました。

これで10回はやり直しました。本当に大変だった。

縛り上げて蹴りを喰わらせるのを3回繰り返すと、今度は接近戦だ!となります。

ここからはストランドほど苦戦はしなかったのですが、相手は刃物を持っているのでズルいぞ!と言いながら何回かやり直しました。

ちなみに接近戦で死ぬとストランドからやり直しなので本当に時間が掛かりました。

 

接近戦で勝つと、アメリを助けに行くのですが、その後も最後の肉弾戦が始まります。

サムとヒッグスが横並びになりファイティングポーズをとります。上に体力バーが出てきて、突然ストリートファイターの様な格闘ゲームが始まります。正直めちゃくちゃ笑いました。

「面白い」と思う心が回復してきたのでしょう。

 

ここはストレートに勝ちました。

私はミュールとテロリストはほとんど殴って勝ってきたので、暴力はお手のものです。

サムも「何でも俺にやらせやがって」とか文句を言いながらヒッグスを殴ります。

続けてサムが「配達の方が大変だ」と言いながらヒッグスを殴ります。めちゃくちゃ笑っちゃった。そりゃそうだ。

個人的には「紅の豚」のオマージュなのかな?と思いました。ポルコとカーチスの最後の殴り合いを思い出す様な争いです。

 

それにも勝ち、アメリを助けます。

約束通り、ヒッグスはフラジャイルに任せます。

良い構図。

 

その後が、怒涛の展開その2です。

いよいよエンディングが近づきます。

ここからは写真をたくさん撮っていたので、次のブログにまとめます。

 

#3に続きます。

長いです。